鮮魚の偽装表示を見抜く

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鮮魚の偽装表示を見抜く

鮮魚類は、偽装表示と、そしてそれを生み出す消費者の幻想の宝庫です。

まず、コンプライアンス違反ではないのですが、日本の伝統的な魚と思われている鮮魚が実は海外産のよく似た魚であることは上でも紹介しました。

ざっと例を挙げると次のようになります。

○マダイ(ティラピア)
○銀ムツ(メロ)
○シシャモ(カペリン)
○カツオ(アロツナス)
○アワビ(ロコ貝)

JAS法に基づく表記に従えば、マダイは「ティラピア」とだけ表記すれば良いわけですが、その辺は武士の情けで併記が認められているようです。

しかし、マダイ(ティラピア)と表記することによって、消費者の方では「この魚はマダイであって、ティラピアというのは魚種分類のことかな」と、なんとなく納得してしまうものです。これらのそっくりさん魚でも、汚染物質が混入していなくて、新鮮で、栄養価があれば十分評価に値するものです。

これらの、そっくりさん魚類が大活躍しているのが、回転寿司です。この回転寿司屋もピンキリがあって、回転ベルトの中心に原材料が並べられて、魚類を直接さばいている店はおおむね良い店だと考えてよいでしょう。

昔気質の人は、裏切り行為だと思うかもしれませんが、本物のマダイの寿司を食べようと思ったら、一流店でそれ相応の値段を払わなければなりません。安い原材料を使って寿司を大衆食にした回転寿司の功績は責められるべきではありません。

そして、肝心のラベル表示ですが、先に例を挙げましたが、有頭エビの例を今一度掲載します。正しくあるべき表示は次の通りです。

・有頭エビ
・アルゼンチン産(※)
・養殖(※)
・解凍(※)
・○○グラム
・要冷蔵
・消費期限○○まで
・販売者○○
・生食可

※印のある項目を表示していない店は、信用が置けないと言ってよいでしょう。仮に表示していても、表面には品名と内容量と値段だけ書いて、品質表示はパッケージの裏面に記載している店も、オススメできません。

さらに、この例はパッケージされた魚類が一種類だけの場合であって、これが「刺身盛り合わせ」のようなパッケージになると、原産地表示や養殖解凍の別も表示は必要なくなりますから、何が入っているのか判断がつきません。

鮮魚類に関しては、単に生産者/販売者が適正表示を行うだけではなく、消費者の側でも無用な幻想を捨て、国産や天然物にこだわるのではなく、食肉とともに、いかにトレーサビリティを確保し、消費者に安心を提供するかが重要になってきます。

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