リードタイム短縮の問題

リードタイム短縮の問題

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リードタイム短縮の問題

生産者におけるリードタイム短縮の問題も偽装に絡んでいるといえます。

近年、賞味期限の過ぎた食品のラベルを貼り替えて、保持期限の先延ばしをして再度店頭に並べたり、同じく品質保持期限の過ぎた食品を、揚げ物や総菜の材料に転用するなどの事例が多くなってきました。

元社員などの内部告発で発覚することが多かったようですが、これらが氷山の一角だとすれば、恒常的に賞味期限改ざんを行っている生産者や販売店は多いと思われます。

大規模な物流の現場では、「リードタイムの短縮」という課題をITを用いて解決しようとする事例が多くあります。

リードタイムとは、もともとはトヨタ自動車において、「標準手持ち」の概念を説明するために使われた和製英語なのですが、まさしくどれだけ売れるか、そしてどれだけ生産するかという、適正量を表す指標と言って良いでしょう。

食品の流通においては、この概念が十分浸透していないのです。

一介のスーパーチェーンが億単位の金をかけてITで解決するよりも、「賞味期限が過ぎたって食中毒さえ起きなきゃ大丈夫」という安易な意識が偽装表示を生んでいるようです。

もっとも衛生観念の低かった昔は、古くなって品質が落ちた食品をつかまされても、「不味い」の一言でなんとなく済ませていたりしていた妙な伝統も関係していているようです。

販売店でも、当然、仕入れ担当者は適正在庫を意識して仕入れをしているのでしょうが、人間のカンに頼っているとどうしても販売量読み違えが発生しますし、「売れ残ってもラベル張り替えればいいんだ」という甘さが、内部告発によって明るみに出るのです。

今後の食品販売業はリードタイムを強く意識しなければ、生き残っていけないでしょう。

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