食品安全意識の低さ

食品安全意識の低さ

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食品安全意識の低さ

近年では製造現場における食品安全意識の低さも考慮すべき問題といえるでしょう。

食品製造業者及び食品販売業者の中には、「食中毒さえ起きなければいい」と思っている業者も残念ながらいるようです。

食中毒事故を起こせば店の信用は失墜し、信頼回復には大変なコストと時間がかかります。

人間は一度に多くのことを考えられませんから、とにかく食中毒防止にばかり注意が向けられ、ほかのことがおざなりになっているようです。

スーパーなどのバックヤードでは「手洗いは洗剤で30秒以上」とか「食中毒防止月間」などの標語が張ってありますが、「ラベル表示は適正に」などという標語を張っている店はないでしょう。

大量の売れ残り廃棄品を出せば、部門マネージャの責任問題にもなりますので、日本の麗しい(?)身内意識によって、責任の所在も曖昧にされたまま、賞味期限ラベルの張り替えが行われるのです。

賞味期限は、消費者の側で決めることはできません。いわば店側が消費者に対して示すマニフェスト(公約)です。

契約でも約款でもありませんし、食品衛生法上表示が義務づけられているから表示しているだけです。しかも賞味期限経過=腐っているではありません。

食中毒を起こすには、まだしばらく時間があります。また内容の変質や各種食中毒菌の繁殖度合いによっては、幼児やお年寄りなど、抵抗力の弱い人だけが食中毒にかかる場合もあります。

軽い食中毒であれば、下痢くらいで終わることもあり、「何か悪いものでも食べたかなぁ」と思い出してみても、賞味期限が偽装された商品を特定することは困難です。

仮に特定しても、偽装を暴くには保健所などに依頼して残っているサンプルを分析してもらうなどの方法をとらねばなりません。販売店に直談判しても「当店は賞味期限を厳守しております」と突っぱねられればそれまでです。

こうなってくると、賞味期限内として正価で販売されている食品よりも、賞味期限切れ直前で「レジにて20%オフ」などとしてワゴンに並んでいる商品のほうが安全だという逆転現象も起きかねません。

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